スペイン観光案内

アイスランド案内サイト。アイスランドの観光地や歴史、アイスランドが産んだスーパースター、ビョークを紹介します。

アイスランドの地理

グリーンランドの南東方、ブリテン諸島やデンマークの自治領であるフェロー諸島の北西に位置する。
アイスランド島が主な領土であり、イギリスとのタラ戦争の舞台にもなった漁業基地であるヴェストマン諸島、北極圏上にあるグリムセイ島などの周辺の島嶼も有する。
北方にあるためメルカトル図法の地図では広大な島のように描かれるが、実際の面積は102,828km2と、フィリピンのルソン島(104,688km2)とほぼ同じで、グレートブリテン島(約22万km2)の半分、または北海道と四国を合わせた程度の面積である。

ヘクラ山を含む多くの火山が活動し、多くの間欠泉が見られる。1783年のラキ火山噴火は飢饉を起こし人口の4分の1を餓死させ、何ヶ月も欧州、アジア、アフリカの上空を火山灰が覆った。1963年11月には南部沖合10kmの海底火山活動でスルツェイ島が誕生した。

沿岸には多数のフィヨルドがある。火山性の土壌で大地は肥沃とは言えず、森林面積は国土の0.3%しか無い。
アイスランド地図
首都はレイキャヴィク。
市名は「煙たなびく湾」という意味で、最初の上陸者が近郊の温泉から上る湯煙を炎の煙と見間違えて名づけた地名と言われている。

人口は市内のみで約11万人、周囲の市を含めた首都圏全体で約18万人である。アイスランドの全人口の約6割がこの一帯に集中している。

アラスカのフェアバンクス、東シベリアのヤクーツクといった同緯度の地域と比べ、非常に温暖であることが最大の特徴である。ヤクーツクなどでは真冬ともなると-50℃を観測する事があるが、レイキャヴィークの最低気温は一年で最も寒い日でも-10℃程度にしかならない。この気候は沖合を流れる暖流(メキシコ湾流)、南から吹く偏西風、そしてアイスランド島が持つ地熱に起因している。

世界最古の民主議会「アルシング」

9世紀末から10世紀にかけて、ノルウェー人とスコットランドおよびアイルランドのケルト人がフェロー諸島を経由して移住し、定住したのが始まりである。それまで島は完全な無人島であった。
新しい国を目指した移民たちは王による統治ではなく、民主的な合議による自治を目指した。これが930年に発足した世界最古の民主議会「アルシング」であり、これを国家の誇りとしている。